【速報】円高へ急反転、日米15年ぶり協調介入。164円→155円台へ。NISA積立民が”それでも負けない”理由【2026年8月】

投資で増やす力

つい先日まで「1ドル163円、約40年ぶりの円安」と大騒ぎだったのが、一転して円高です。2026年7月31日(米東部時間)、日本とアメリカが15年ぶりの協調為替介入に踏み切り、ドル円は一時164円に迫った水準から157円台へ、その後155円台前半まで急速に円高が進みました。

「円安のときも不安、円高でも不安…結局どうすればいいの?」——そう感じているNISA積立民のあなたへ。この記事では、今回の介入で何が起きたのかを図で整理し、それでも積立をやめなくていい理由を、事実ベースでお伝えします。

📝 この記事でわかること

  • 2026年7〜8月の円高・為替介入で何が起きたか
  • 164円→155円台への”下がり具合”を図で把握
  • 今回の介入がなぜ異例なのか
  • NISA積立民が”それでも負けない”理由

何が起きた?164円接近から一気に円高

まず、値動きの”下がり具合”を見てください。ここでの「下がる」とは、ドル円レートが下がる=円の価値が上がる(円高)という意味です。

【図1】ドル円の急変(数日で約9円の円高)

数値は各時点の概況。バーが短いほど円高(円の価値が高い)

7月・安値圏約 164円(40年ぶり円安)
7/31 介入直後157円台
8/3155円台前半(円高)

わずか数日で 約9円 の円高(164円 → 155円台)

7月は1ドル164円に迫り、約40年ぶりの安値圏でした。そこへ7月31日、政府・日銀が円買い介入を実施。ドル円は157円台まで約7円も急騰(円高)し、8月3日にはさらに155円台前半と、5月上旬以来の円高水準をつけました。わずか数日で約9円もの円高です。

そもそも「為替介入」とは?

ニュースでよく聞くけれど、意外と説明できない言葉です。ここで一度、やさしく整理しておきましょう。

【図】為替介入(円買い)のしくみ

① 誰が:政府・日銀(財源は国が持つ「外貨準備」)
② 何を:ドルを売って、円を買う(=円買い介入)
③ どうなる:円を買う需要が増える → 円高方向へ
④ 協調介入:複数国が同時に実施 → 効果が出やすい

為替介入とは、政府・日銀が、為替レートの急激な変動を抑えるために通貨を売り買いすること(正式には「外国為替平衡操作」といいます)。今回のような円買い介入は、国が持っているドルを売って、代わりに円を買う動きです。円を買う人(=需要)が急に増えるので、円の価値が上がり、円高方向に振れるわけです。

ただし、無限にできるわけではありません。財源は国が持つ外貨準備で、乱発はできず、しかも1国だけでやるより、複数国が足並みをそろえた方が効果が出やすい。今回のように日本とアメリカが同時に動くのが「協調介入」で、市場へのインパクトが大きくなるのはこのためです。

今回の介入は”異例づくし”だった

この介入、ただの介入ではありません。過去と比べても極めて異例でした。

【図2】今回の介入は”異例づくし”

協調介入:約15年ぶり(2011年 東日本大震災直後以来)
“円買い”の協調:約28年ぶり(1998年以来)
日本の規模6〜7兆円規模との観測
米国:ユーロ売り・円買いで足並み/8/3に共同声明

片山財務相は8月3日、「米東部時間7月31日、米国財務省と協調して円買い介入を実施した」との談話を発表。日米の協調介入は2011年の東日本大震災直後以来、約15年ぶり。しかも円安を止める”円買い”の協調介入は、1998年以来およそ28年ぶりという歴史的なものでした。米財務省もユーロ売り・円買いで足並みをそろえ、日本側の介入規模は6〜7兆円規模との観測が出ています。

つまり、日米の通貨当局が「これ以上の円安は看過できない」と、本気で動いたということです。

でも、介入で円安は”止まる”の?

ここが冷静になるべきポイントです。過去の為替介入は、あくまで一時的な効果にとどまることが多いのが実情です。市場では今回も「トレンドそのものの反転は難しい」「追加介入の余地」といった見方が根強く、8月のドル円は153〜159円台での推移が予想されています。

介入は”時間を稼ぐ”手段であって、円安の根っこ(日米の金利差など)を消すものではありません。だからこそ、為替の方向を当てにいく投資は、プロでも難しいのです。

それでも、NISA積立は負けない

では、私たちのようなコツコツ積立勢はどうすればいいか。答えはシンプルで、何もしなくていい。淡々と積立を続けるだけです。その理由が、これです。

【図3】円高でも、積立が”それでも負けない”理由

短期のデメリット:海外資産の円建て評価額は一時的に下がる
でも:同じ月3万円で、円高のときは”より多くの口数”が買える
だから:為替は読めない → 止めずに淡々と積立=ドルコスト平均法が効く

円安でも円高でも、やめないが正解

たしかに円高が進むと、オルカンやS&P500など海外資産の「円建て評価額」は一時的に下がります。含み益が減って、ドキッとするかもしれません。でも、ここで思い出してほしいのがドルコスト平均法の力です。

円高=海外資産が「円で見て安く買える」状態。同じ月3万円でも、円高のときはより多くの口数を買えます。つまり今の円高は、将来の反発に向けて”仕込み”ができる局面でもあるのです。円安のときに「高値づかみ」を恐れ、円高のときに「評価額の減少」を恐れて売る——これを繰り返すと、いちばん損をします。

為替は上がるか下がるか、介入があるかどうかも含めて誰にも読めません。読めないものに賭けるのではなく、読めないからこそ、時間を分散して淡々と買い続ける。それが積立の最大の武器です(→ 円安のときに書いた記事もあわせてどうぞ)。

まとめ:一喜一憂した人から脱落する

  • 2026年7月31日、日米15年ぶりの協調介入。ドル円は164円接近から155円台前半へ、数日で約9円の円高
  • 円買いの協調介入は約28年ぶり、規模は6〜7兆円規模との観測。極めて異例
  • ただし介入の効果は一時的なことが多く、トレンド反転は不透明。8月は153〜159円台予想
  • 円高で海外資産の円建て評価額は一時下がるが、同じ額でより多くの口数を買えるチャンスでもある
  • 為替は読めない。積立をやめず、ドルコスト平均法で淡々と続けるのが、積立民の”それでも負けない”戦い方

円安でも円高でも、ニュースに振り回されて売り買いした人から、静かに脱落していきます。私たちは今日も、いつも通り積み立てる。それだけです。

参考文献

  • 日本経済新聞「日米が15年ぶり協調介入、円安阻止で思惑一致」 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA020KQ0S6A800C2000000/
  • 日本経済新聞「片山財務相『米国と協調して円買い為替介入』追加介入も示唆」 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA030BQ0T00C26A8000000/
  • 野村総合研究所 木内登英「15年ぶりの日米協調介入も効果の持続性は疑問」 https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi/20260803.html

※本記事は2026年8月時点の報道等に基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買や売買タイミングを推奨するものではありません。為替相場・株価は常に変動し、将来の値動きを保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

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