【2026年データ】20〜30代、月いくら投資できれば”上位”?貯蓄事情と、続けた20年後のシミュレーション

投資で増やす力

「まわりはどれくらい貯めて、投資してるんだろう?」「自分はいけてるほう?遅れてる?」——気になりますよね。

先に結論を言うと、毎月コツコツ投資できているだけで、あなたは同世代のかなりの”上位”にいます。今回は、20〜30代の最新の貯蓄・投資のリアルをデータで確認し、「月いくら投資できれば上位圏か」、そしてその積立を20年続けたら将来いくらになるかまで、具体的な数字で見ていきます。

📝 この記事でわかること

  • 20〜30代の貯蓄額(単身・二人以上/平均・中央値)
  • 投資している人の割合と、月の平均積立額
  • 月いくら投資できれば”上位”圏か
  • その積立を20年続けた将来シミュレーション

まず、20〜30代のリアルな貯蓄額(単身・ファミリー別)

最新の公的調査(J-FLEC 2025年)をもとに、年代・世帯別の金融資産(貯蓄)の目安を見てみましょう。見るべきは、実感に近い「中央値」です。

【図1】20〜30代の貯蓄額(金融資産・目安)

J-FLEC 2025年をもとにした目安・概数(ゼロ世帯を含む)

区分平均(参考)中央値(実感)貯蓄ゼロ世帯
単身 20代約120万円約10万円約4割
単身 30代約590万円約100万円約3割
二人以上 20代約250万円約50万円約2割
二人以上 30代約750万円約310万円約2割

※目安・概数。調査年・世帯区分で数値は変わります(要確認)。

ポイントは2つ。ひとつは、どの区分でも「平均」より「中央値」がぐっと低いこと(平均は一部の富裕層で吊り上がるため)。もうひとつが、「金融資産ゼロ世帯」の多さです。20〜30代では、単身で約3〜4割、二人以上世帯でも約2割が「貯蓄ゼロ」。つまり、そもそも貯められていない人が、決して少なくないのが現実なのです。

投資している人は、まだ”少数派”

では、投資はどうでしょう。新NISAで裾野は広がりましたが、それでも——。

【図2】20〜30代の”投資のリアル”

NISA口座を持つ人:18歳以上の約4人に1人(=4人に3人はまだ)
つみたて枠の平均積立:月約5.7万円(2024年・投資している人の中で)
20代だけの平均積立:月約1.6万円

“毎月しっかり投資できている若者”は、まだ少数派

新NISA口座を持っているのは、18歳以上のおよそ4人に1人。裏を返せば、まだ4人に3人は始めていません。「NISAを始めている」だけで、実は上位グループに入っているのです(→ NISAを始めているだけで上位17%というデータ)。

積立額を見ると、2024年のつみたて投資枠の平均は月約5.7万円。ただしこれは”投資している人の中での平均”で、いわば意識の高い層。20代だけで見ると平均は月約1.6万円まで下がります。つまり、若い世代で毎月しっかりした額を投資に回せている人は、まだ限られているのです。

じゃあ、月いくら投資できれば”上位”?

ここまでのデータを重ねると、こう言えます。

  • 同世代の2〜4割は貯蓄ゼロ、中央値も数十万〜数百万円
  • 投資しているのは約4人に1人、20代の平均積立は月1.6万円

この中で、毎月3万円をコツコツ投資に回せているなら、貯蓄・投資の両面で、同世代の上位1割程度に入っていると考えてよいでしょう(※各種データからの推計・目安です。厳密な順位ではありません)。月5万円なら、さらに上。特別な高収入でなくても、”続けている”だけで上位に立てる——これが、いまの日本のリアルです。

大事なのは、背伸びした金額より、無理なく続けられる金額。まずは月1万円でも、始めて続けることに価値があります。

手取り別・無理なく続けられる積立額の目安

「上位を狙って月3万」と言っても、大事なのは無理なく続けられること。投資は「余裕資金で」が大原則で、目安は手取りの1〜2割です。ざっくりの目安を挙げておきます。

  • 手取り18〜20万円台:月2〜3万円
  • 手取り25万円前後:月3〜4万円
  • 手取り30万円以上:月4〜5万円

単身なら少し多めに攻めてもOK。子育て世帯は、教育費や生活費を優先して無理のない範囲で。ボーナス月だけ増額するのも手です。生活が苦しくなる額は逆効果——続かなければ意味がありません。

月3万円、どう捻出する?——固定費の見直しから

「そんな余裕はない」という人こそ、まず固定費の点検を。ここは”一度直せばずっと効く”ので、いちばんコスパのいい節約です。

  • 通信費:格安SIMに変えるだけで月数千円減ることも
  • 保険:貯蓄型や過剰な特約は、掛け捨て・最小限に見直す(→ 民間の医療保険はいらない話
  • サブスク:使っていないものを解約

まずは家計を見える化して、ムダを”見つける”ところから(→ マネーフォワードMEで自動化)。そこで浮いたお金を、そのまま先取りで投資へ。これが、無理なく積立額を増やしていく、いちばんの近道です。

その積立、20年続けたらいくらになる?

では、いちばん気になる「将来いくらになるか」を見ましょう。毎月の積立を、年5%で20年間運用できたと仮定した概算です。

【図3】積立を20年続けると?(年5%運用・概算)

毎月の積立額 × 20年間・年5%で試算

月1万円約 410万円
月3万円約 1,230万円
月5万円約 2,050万円

元本を大きく上回る差=”複利×時間”の力

月3万円なら、20年後は約1,230万円(元本720万円+運用益 約510万円)。月5万円なら約2,050万円、月1万円でも約410万円です。元本を大きく上回るこの差が、“複利×時間”の力。しかも20〜30代の今から始めれば、この20年ぶんの複利を、まるまる味方につけられるのです。

もちろん、想定利回りや相場次第で結果は上下します。それでも、「早く始めて、長く続ける」ほど有利という原則は変わりません(→ 新NISAの始め方は第1回でわが家の運用実績はこちら)。

大事なのは「金額」より「続けること」

最後に、いちばん伝えたいこと。上位に入るために必要なのは、大きな金額でも高収入でもありません。同世代の多くが「ゼロ」や「少額」で止まっているなかで、淡々と積立を続けられるかどうか——ただそれだけです。

だから、他人の平均と比べて焦る必要はありません。比べるのは、去年の自分。1年前より少しでも増えていれば、あなたは着実に前へ進んでいます(→ 平均に凹まない考え方はこちら)。少額でもいい、まず始めて、止めない。それが20年後、大きな差になって返ってきます。

まとめ

  • 20〜30代は貯蓄ゼロ世帯が2〜4割、中央値も低め。投資しているのは約4人に1人
  • 2024年つみたて枠の平均は月約5.7万円、ただし20代の平均は月約1.6万円
  • 毎月3万円を投資できていれば、同世代の上位1割程度と考えられる(推計・目安)
  • 月3万円×20年(年5%想定)=約1,230万円。月5万で約2,050万、月1万でも約410万
  • 必要なのは金額より“続けること”。比べるのは他人ではなく去年の自分

「まわりと比べてどうか」より、「今日から始めて、20年続けられるか」。それが、将来のあなたを”上位”に押し上げます。

参考文献・出典

  • 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年」 https://www.j-flec.go.jp/data/kakekin_2025/
  • 金融庁「NISA口座の利用状況」等の公表資料 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/
  • 新NISAつみたて投資枠の平均購入額・年代別積立額:各種証券・調査データ

※本記事の貯蓄額・投資額は各調査に基づく目安・概数であり、調査年・世帯区分・集計方法により異なります。「上位◯%」は各種データからの推計であり、厳密な順位を示すものではありません。シミュレーションは年5%で20年間運用したと仮定した概算で、将来の成果を保証しません。投資には元本割れのリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

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