【2026年版】年代別の平均貯蓄額・中央値はいくら?20代〜60代のリアルと”平均に凹まない”お金の増やし方

資産を貯める力

「みんな、いくら貯めてるんだろう?」——気になりますよね。ニュースで「平均貯蓄◯◯万円」と聞くたびに、「うちは全然足りない…」と落ち込む人も多いはず。

でも、その落ち込みの多くは“平均”のワナです。この記事では、最新の公的調査(J-FLEC 2025年)をもとに、年代別の貯蓄額(平均・中央値)をやさしく整理し、「平均に振り回されず、着実に増やす」ための考え方までお伝えします。

📝 この記事でわかること

  • 年代別の平均貯蓄額・中央値の目安(20代〜70代)
  • 「平均」より「中央値」を見るべき理由
  • 金融資産ゼロ世帯の割合という現実
  • 平均に凹まず着実に増やす3ステップ

まず結論:見るべきは「平均」より「中央値」

いちばん大事なポイントを先に。貯蓄額の話では、「平均値」ではなく「中央値」を見てください

【図1】「平均」と「中央値」はこんなに違う

平均値:全員の合計 ÷ 人数。一部の富裕層で上に引っ張られる(実感より高く出やすい)
中央値:全員を金額順に並べた”ちょうど真ん中”。普通の人の実感に近い

貯蓄額は「中央値」で見るのが正解

平均値は、全員の貯蓄を足して人数で割った数字。一部のお金持ちが極端に多く持っていると、平均はグッと上に引っ張られます。いっぽう中央値は、全員を金額順に並べてちょうど真ん中に来る人の額。富裕層の影響を受けにくく、“普通の人”の実感に近いのです。

だから「平均◯◯万円」を見て凹む必要はありません。あなたが比べるべきは、平均ではなく中央値です。

年代別・貯蓄額の平均と中央値(二人以上世帯)

では、年代別に見てみましょう。以下は金融経済教育推進機構(J-FLEC)の最新調査による、二人以上世帯の金融資産保有額(預貯金・保険・株式・投資信託などの合計。金融資産を持たない世帯も含む)の目安です。

【図2】年代別 金融資産の平均・中央値(二人以上世帯)

J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年」をもとにした目安・概数(ゼロ世帯を含む)

年代平均(参考)中央値(実感に近い)
20代約 300万円約 50万円
30代約 1,100万円約 310万円
40代約 1,200万円約 500万円
50代約 1,700万円約 700万円
60代約 2,100万円約 1,200万円
70代約 1,900万円約 1,000万円

※どの年代も「平均」>「中央値」。平均は一部の富裕層で上振れするため、実感に近いのは中央値です。金額は目安・概数。

注目してほしいのは、どの年代でも「平均」より「中央値」がかなり低いこと。たとえば30代は、平均が約1,100万円なのに、中央値は約310万円。平均の3分の1以下です。これはまさに、一部の資産家が平均を押し上げているから。「中央値くらいなら、うちも近いかも」と感じた人が多いのではないでしょうか。

そしてもう一つの現実が、「金融資産ゼロ世帯」の多さ。二人以上世帯で約2割、単身世帯では約3割が「貯蓄ゼロ」です。つまり、貯められていない人も決して少なくない——だからこそ、少しでも貯め始めれば、それだけで上位に入れるということでもあります。

さらに言えば、そもそもこの数字を年代で横並びに比べること自体、あまり意味がありません。実家暮らしか一人暮らしか、収入、家族構成、住む地域、住宅ローンや奨学金の有無——置かれた条件が違えば、貯まるスピードが違うのは当たり前だからです。だから「同年代の中央値」も、あくまで”ざっくりした目安”くらいに受け止めてください。

「貯蓄率」はどれくらいが目安?

「毎月どれくらい貯めればいいの?」という疑問には、貯蓄率(手取り収入のうち貯蓄に回す割合)が目安になります。

同じ調査では、二人以上世帯が手取り年収から貯蓄に回している割合は、平均で1割強(おおむね11〜12%程度)。ただしこれはあくまで平均で、貯められている家庭は手取りの2〜3割を先取りしています。

年収が同じでも、貯蓄額に差がつくのは”支出の差”です。だから大事なのは「いくら稼ぐか」より、「入ってきたお金のうち、どれだけ先に貯めるか」。まずは手取りの1〜2割を”先取り貯蓄”する仕組みを作るのが、いちばんの近道です。

「早く貯めた=偉い」ではない。大事なのは”続けられるペース”

SNSやネットでは「20代で1,000万円貯めた」といった話が目立ちます。でも、そこで焦る必要はまったくありません。前にも書いたとおり、スタートラインも条件も人それぞれ。他人の”結果”だけを見て、自分を責めるのはもったいないです。

そして、貯蓄はそもそも”競争”ではありません。速さや金額を人と競うと、無理な節約に走って、反動でドカ使い…と挫折しがち。ダイエットと同じで、極端なやり方は続かないのです。「早く・多く」を目指して息切れするより、少額でもいいから止まらないほうが、ずっと強い。

なぜなら、資産形成で本当に効いてくるのは、「続けた年数」だからです。積立も複利も、最大の武器は”時間”。毎月の金額が小さくても、淡々と続けた人が、最後にいちばん遠くまで行きます。大事なのは「速く走ること」ではなく、「止まらないこと」。

だから、比べる相手は他人ではありません。比べるのは、去年の自分です。1年前より1円でも増えていれば、それは立派な前進。早いから偉い、遅いからダメ——そんなことは一切ありません。自分のペースで、淡々と続けられるか。それだけが本当に大事なことです。

何のために貯める?——「目的」があると、他人の数字が気にならなくなる

「いくら貯めればいいの?」の答えは、実は人によって違います。だからこそ、自分なりの”目的”を決めると、周りの数字に振り回されなくなります。

まず最初のゴールにしたいのが、生活防衛資金。病気やケガ、失業など「もしも」のときに生活を守るお金で、目安は生活費の3〜6か月分(会社員なら3か月、自営業なら半年〜1年あると安心)。ここが貯まるだけで、心がぐっとラクになり、無理な保険にも頼らずに済みます。

その先は、目的別に考えます。教育資金、住宅の頭金、老後資金——ゴールが具体的になるほど、「今月いくら回すか」も決めやすい。そして不思議なことに、自分のゴールが見えていると、他人の貯蓄額はどうでもよくなります。あなたのゴールは、あなただけのものだからです。

平均に凹まない、3ステップのお金の増やし方

年代別の数字を見て「うちは遅れてる…」と感じても、大丈夫。今日からやることは、シンプルな3ステップです。

【図3】平均に凹まない・お金の増やし方3ステップ

① 見える化:家計簿アプリで支出を把握(現在地を知る)
② 先取り貯蓄:給料日に手取りの1〜2割を自動でよける
③ NISAで増やす:当面使わないお金は長期・積立・分散へ

比べるのは他人の平均より”去年の自分”

① 見える化する

まずは、家計の”現在地”を知ること。何にいくら使っているかを把握しないと、貯蓄率は上がりません。家計簿アプリで自動化すればラクです(→ 家計管理はマネーフォワードMEで自動化)。

② 先取りで貯める

「余ったら貯める」では、まず貯まりません。給料が入ったら、先に貯蓄・投資に回す。手取りの1〜2割を、自動でよける仕組みにするのがコツです。

③ NISAで”増やす”に回す

そして、貯めるだけでは物価高に負けます。当面使わないお金は、NISAで長期・積立・分散の投資へ。中央値を上回っていくには、”貯める”だけでなく”増やす”の力が必要です(→ 新NISAの始め方はこちらわが家の運用実績)。

まとめ

  • 貯蓄額は「平均」より「中央値」で見る。平均は一部の富裕層で上振れする
  • 二人以上世帯は、どの年代でも平均>>中央値(30代は平均約1,100万/中央値約310万)
  • 金融資産ゼロ世帯が二人以上で約2割・単身で約3割。貯め始めるだけで上位に入れる
  • 貯蓄率の目安は手取りの1割強。貯まる家庭は2〜3割を先取り
  • 「早く・多く」を競わない。効いてくるのは”続けた年数”。比べるのは他人ではなく去年の自分
  • まずは生活防衛資金(生活費3〜6か月)をゴールに→その先は目的別に
  • 平均に凹まず、見える化→先取り貯蓄→NISAで増やすを、自分のペースで淡々と

最後にもう一度。数字はあくまで”他人の平均”です。貯めるのが早いから偉い、遅いからダメ——そんなことは一切ありません。大事なのは、自分のペースで、淡々と続けられるか。人と比べず、去年の自分と比べて、一歩ずつ。焦らず止まらず続けたその先に、あなたの資産は着実に育っていきます。

参考文献・出典

  • 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年」(二人以上世帯調査・単身世帯調査) https://www.j-flec.go.jp/data/kakekin_2025/

※本記事の年代別の金額は、上記調査(二人以上世帯・金融資産保有額/金融資産を保有していない世帯を含む)をもとにした目安・概数です。調査年・世帯区分・集計方法により数値は変わります。最新かつ正確な数値は、必ず公式の調査結果をご確認ください。本記事は一般的な情報提供であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。

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