【実体験】奨学金は早期返済する?しない?積立NISAとどっちを優先すべきか金利で判断

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この記事でわかること

  • 奨学金の繰り上げ返済はした方がいいのか/しない方がいいのか
  • 第一種(無利子)と第二種(有利子)で判断が真逆になる理由
  • 「繰り上げ返済」と「積立NISA」、どちらにお金を回すべきか
  • 実際に奨学金を返済中の私(ヒロ)がどう考えているか

「奨学金、繰り上げ返済した方がいいのかな?」「それともそのお金をNISAに回した方が…?」——社会人になって毎月返済していると、一度は悩むテーマですよね。

実は私自身も奨学金を借りていて、今もコツコツ返済中です。だからこそ他人事ではなく真剣に調べました。先に結論を言うと、判断のカギは「金利」。あなたの奨学金が第一種(無利子)か第二種(有利子)か、第二種なら「固定方式か変動方式か」「今の金利が何%か」で答えが変わります。順番に説明します。

まず確認:あなたの奨学金は「無利子」か「有利子」か

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金には大きく2種類あります。ここを取り違えると判断を間違えるので、最初に必ず確認しましょう。

種類 利子 特徴
第一種奨学金 無利子(0%) 成績・家計基準が厳しめ。借りた額をそのまま返す
第二種奨学金 有利子 利用しやすい。元本+利子を返す

自分がどちらかは、JASSOから届く「返還誓約書」や「返還予定表」、スカラネット・パーソナル(マイページ)で確認できます。第二種の場合は適用されている金利(利率)も必ずチェックしてください。

第二種は「利率固定」と「利率見直し(変動)」の2方式がある

第二種(有利子)を借りた人がまず押さえるべきなのが、利率の決まり方に2つの方式があるという点です。貸与の申込時にどちらかを選んでいて、これによって将来の利率の動き方がまったく変わります。

方式 利率の決まり方 向いている人
利率固定方式 貸与終了時の利率が完済までずっと固定。その後に市場金利が上がっても下がっても変わらない 金利上昇が不安な人。返済額を確定させたい人
利率見直し方式(変動) おおむね5年ごとに利率が見直される。市場金利が上がれば上昇、下がれば低下する 低金利が続くと読む人。当初の利率を低く抑えたい人

どちらも上限は年3%、在学中・返還猶予中は無利息という点は共通です。自分がどちらの方式かは、返還誓約書やスカラネット・パーソナルで確認できます。

2026年・現在の利率はどれくらい?

では肝心の今の利率です。近年は金利上昇の影響で、どちらの方式もじわじわ上がっています(JASSO公表値)。

方式 近年の利率(目安)
利率固定方式 数年前は0.3〜0.4%台 → 2026年初頭は約2.4〜2.5%まで上昇
利率見直し方式(変動) 2020年度は0.002〜0.005%台 → 2026年2月時点で約1.7%

注目すべきは上がり方の大きさです。固定方式は4年ほどで0.3%台→2.4%台へと、実に6倍以上に。「奨学金=超低金利」というのは、もはや過去のイメージになりつつあります。

そして見直し方式(変動)の人は、今1.7%でも次の見直しでさらに上がる可能性があります(上限3%まで)。「変動だから安心」とは言えない局面に入っているのが現状です。

【実体験】私の奨学金の実際のデータ(スカラネット・パーソナルより)

貸与総額 2,490,000円
利率算定方式 利率固定方式
利率 0.27%
月賦返還残額(元金) 1,229,970円

参考までに、実際に私が借りている第二種奨学金の数字です。約249万円を借りて、残りは約123万円。利率は固定方式で0.27%——かなり低い時期に借りられたことがわかります。

繰り上げ返済のメリット・デメリット

メリット

  • 支払う利息の総額が減る(第二種の場合)。早く元本を減らすほど、その後にかかる利息が減ります
  • 返済が早く終わり、心理的に身軽になる。「借金がある」というプレッシャーから解放される
  • 手数料は無料。JASSOの繰り上げ返済(繰上返還)に手数料はかかりません

デメリット

  • 手元の現金が減る。まとまった額を返すと、急な出費や生活防衛資金が手薄になる
  • 第一種(無利子)だと、急ぐ金銭的メリットがほぼない。利息ゼロなので、早く返しても総額は変わりません
  • そのお金を投資に回せば、もっと増えた可能性もある(後述)

本題:繰り上げ返済とNISA、どっちにお金を回すべき?

ここが一番悩むところ。考え方はシンプルで、「奨学金の金利」と「投資で期待できるリターン」を天秤にかけるのが基本です。

あなたの状況 おすすめの優先順位
第一種(無利子) 繰り上げ返済を急がない→NISA優先でOK。利息ゼロなので手元資金を活かす方が合理的
第二種・低金利(〜0.5%程度) どちらでも可。精神的に楽になりたいなら返済、増やしたいならNISA
第二種・高金利(1%以上、特に2〜3%) 繰り上げ返済の優先度が上がる。確実に2%超の”利息軽減”が得られる

ポイントは、繰り上げ返済は「確実な利回り」だということ。金利2.5%の奨学金を繰り上げ返済すれば、「確実に年2.5%分の利息を払わずに済む」=実質的に2.5%の確定リターンと同じです。一方、投資のリターンは期待値は高いものの変動します。

長期の積立投資(S&P500やオルカン)の期待リターンは年3〜5%程度とされますが、これはあくまで”期待値”で、マイナスの年もあります。金利が高い奨学金(2〜3%)なら、確実な返済を優先する方が理にかなっている場面が多い、というのが一般的な考え方です。

それでも「順番」で考えたい:最優先は生活防衛資金

ただし、返済もNISAもその前に大前提があります。生活防衛資金(生活費の半年分程度の現金)の確保です。

これがないまま繰り上げ返済に全力を出すと、急な病気・失業・引っ越しなどで一気に家計が詰みます。優先順位はこうです。

  1. 生活防衛資金を貯める(最優先)
  2. 金利の高い借金(高金利の第二種など)を返す
  3. NISAで積立投資

無利子の第一種なら②を飛ばして①→③でOK、というイメージです。

奨学金の繰り上げ返済のやり方(JASSOの場合)

「返済を優先しよう」と決めても、やり方がわからないと動けませんよね。JASSOの繰り上げ返済(繰上返還)は、思ったよりかんたんです。

  • 申込窓口:スカラネット・パーソナル(マイページ)からオンラインで申し込めます。電話(奨学金返還相談センター)でも受付。手数料は無料です
  • 3つの返し方から選べます(下表)
  • 口座振替(リレー口座)から引き落とし。申込のタイミングによって振替日が決まります
返し方 内容 向いている人
全額繰上返還 残っている残高をすべて一括で返す まとまった資金があり、借金を完全に終わらせたい人
一部繰上返還(月数指定) 「○回分」とまとめて先に返す。後ろの返済回数が減る 無理のない範囲で少しずつ前倒ししたい人
通常返済を続ける 毎月の規定額のみ返す 手元資金を温存したい人・無利子の人

ポイントは、一部繰上返還なら「数回分だけ」でもOKという点。「全額は無理でも、ボーナスで6回分だけ前倒し」といった柔軟な使い方ができます。利息のある第二種なら、こうして少しずつ元本を減らすだけでも利息軽減の効果があります。

私(ヒロ)はこう考えている

私の考えをはっきり書きます。もし今の利率水準(固定で2.4〜2.5%、変動で1.7%前後)で借りているなら、私はNISAより先に繰り上げ返済を優先します。

理由はシンプルで、NISAの年率はあくまで”平均・期待値”で変動する一方、奨学金の利率は”確定”だからです。金利2%台の奨学金を繰り上げ返済すれば、「確実に年2%台の利息を払わずに済む」=確定で2%超のリターンを得たのと同じこと。対してNISAは期待リターンこそ高いものの、マイナスの年もあり得る。「確定の2%台」と「平均の3〜5%(ただし不確実)」を比べたら、今の利率水準では返済の確実性を取る——これが私の結論です。

ただし、正直に言うと私自身の奨学金は利率が0.27%(固定)と非常に低く、私の場合はNISAを優先しています。(上の実データ表のとおりです。)繰り上げ返済で得られる”確定リターン”はわずか0.27%。それなら、その資金はNISAで期待リターン(年3〜5%程度)を狙う方が合理的——というのが私の判断です。0.27%の利息軽減のために手元資金を減らすより、投資に回した方がトータルで有利になる可能性が高いと考えています。

つまり結論は「利率次第で答えは逆になる」ということ。今の2%台の水準で借りている人は返済優先、私のように低い利率の人はNISA優先。だからこそ、まず自分の利率を正確に確認することが何よりのスタートです。同じ第二種でも、借りた時期や方式で利率は大きく違いますから。

最終的に決めるのはあなた自身です。この記事を、自分にとってのベストを選ぶ参考にしてもらえたら嬉しいです。

まとめ

まず確認すること 第一種(無利子)か第二種(有利子)か、金利は何%か
第一種(無利子) 急いで繰り上げ返済する金銭的メリットは小さい→NISA優先でOK
第二種・高金利(2〜3%) 繰り上げ返済の優先度が高い(確実な利息軽減)
すべての大前提 生活防衛資金(生活費半年分)の確保が最優先

奨学金は立派な「借金」ですが、無利子や超低金利なら過度に怖がる必要はありません。まずは自分の金利を確認するところから。数字がわかれば、返済とNISAの優先順位は自然と見えてきます。

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参考文献・データ出典

※本記事は2026年6月時点の情報に基づく個人の見解であり、特定の選択を推奨するものではありません。金利・制度の詳細は日本学生支援機構(JASSO)の公式サイトでご確認ください。投資には元本割れのリスクがあり、判断はご自身の責任で行ってください。

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