オルカン銘柄入れ替えで何が入って、何が出た?AIシフトと日本株への影響を解説

投資で増やす力

「オルカンの銘柄が入れ替わった」というニュースを見て、「自分の積立に何か影響があるの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。

2026年5月、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)が連動するMSCI ACWIの定期見直しが実施され、世界全体で49銘柄が追加・101銘柄が除外されました。日本株も14銘柄が除外され、3銘柄が新たに加わっています。

この記事では、「そもそもなぜ入れ替わるのか」「何が入って何が出たのか」「AIを支える企業はどう関係するのか」「あなたの積立に影響はあるのか」を、最新データをもとにわかりやすく解説します。

オルカンとMSCI ACWIの関係

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))は、MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)という指数に連動するよう設計された投資信託です。

MSCIとはMorgan Stanley Capital Internationalの略で、世界中の株式指数を作っているアメリカの企業です。このMSCIが定期的に「世界の株式市場の中で、指数に入れる銘柄・外す銘柄」を決めており、オルカンはその結果に自動で追従します。

世界の株式市場 約9,000社以上 上場 MSCIが選定 時価総額・流動性・ 国別比率で厳選 年4回見直し ACWI 約2,600社 47カ国の優良株 を収録 オルカンが 自動追跡 あなたは何もしない ※ MSCIが入れ替えるとオルカンも自動で追従します

つまり、MSCIが銘柄を入れ替えれば、オルカンも自動的にその銘柄を追従して売買するということです。あなたが何か操作する必要は一切ありません。

銘柄入れ替えの仕組み——年4回、何を基準に選ぶ?

MSCIは年4回(2月・5月・8月・11月)、ACWI指数の構成銘柄を見直しています。この定期見直しを「インデックス・レビュー」と呼び、世界47カ国の株式を対象に以下の基準で審査されます。

  • 時価総額:一定以上の規模があるか
  • 流動性:十分な売買量があるか(流動性が低すぎると指数運用に支障が出るため)
  • 外国人持株比率:外国人投資家が自由に買えるか
  • 上場市場の分類:先進国・新興国・フロンティアのどの市場に属するか

基準を上回れば「追加」、下回れば「除外」となります。企業の業績が良くても流動性が低ければ除外されることもありますし、逆に業績が振るわなくても基準を満たしていれば残ります。

2026年5月の入れ替え全体像——49追加・101除外

2026年5月12日(日本時間13日)、MSCIは四半期ごとの定期見直し結果を発表しました。変更は2026年5月29日の取引終了後に実施されます。

今回の見直しの規模感は以下の通りです。

  • MSCI Global Standard Indexes(ACWI等):49銘柄追加・101銘柄除外
  • MSCI ACWI IMI(投資可能市場指数):208銘柄追加・209銘柄除外
  • MSCI ACWI Small Cap:246銘柄追加・195銘柄除外

私たちが積み立てているオルカンが連動するのは「MSCI Global Standard Indexes」です。追加49に対して除外101と、今回は除外が大きく上回る結果となりました。

日本株の変化——3銘柄追加・14銘柄除外

日本株は今回の見直しでネット11銘柄減となりました。追加は3銘柄にとどまり、14銘柄が除外されています。

2026年5月 日本株の変化 ✅ 追加(3銘柄) 時価総額・流動性が基準を満たした 古河電気工業 三井金属鉱業 レゾナック・ホールディングス ❌ 除外(14銘柄) 時価総額・流動性が基準を下回った 日本航空(JAL) エムスリー マツキヨCCカンパニー MonotaRO 日本オラクル 積水化学工業 島津製作所 ソニーFHD シスメックス TIS 東急 豊田自動織機 ツルハホールディングス ZOZO 日本はネット −11銘柄 指数内の日本比率が若干低下

除外された銘柄を見ると、JAL・エムスリー・ZOZO・MonotaROなど、一般になじみ深い企業が多く含まれています。これらは「業績が悪い」わけではなく、時価総額や流動性がMSCIの基準を下回ったことが主な理由です。

一方で追加された古河電気工業・三井金属鉱業・レゾナック・ホールディングスは、素材・化学分野の企業です。半導体製造に使われる素材(銅箔・特殊金属等)の需要拡大を背景に、時価総額が回復・上昇したことが採用につながったと見られます。

AIを支える企業とMSCIの関係

今回の入れ替えで特に注目されているのが、AI(人工知能)関連企業の台頭です。

MSCIの指数は時価総額加重方式で構成されているため、企業の株価・時価総額が上がれば自動的にその企業の「比率」が増えます。ChatGPTをはじめとする生成AIの普及が進んだ2023年以降、半導体・クラウド・AIインフラ関連企業の時価総額は急拡大しており、MSCI ACWI内でも米国IT大手(いわゆるマグニフィセント7など)の比率が年々高まっています。

さらに、今回の入れ替えでは台湾・韓国といったAI・半導体製造の主要国への資金シフトが鮮明になりました。TSMCを擁する台湾、サムスン・SK Hynixを抱える韓国は、AIの「製造基盤」として世界中の投資マネーを集めています。

オルカンを積み立てているだけで、こうしたAIシフトの恩恵を自動的に受け取れる点が、全世界インデックスの大きな強みと言えます。

地域別・国別比率の変化

今回、最も除外銘柄が多かったのはアジア太平洋地域で66銘柄でした。次いでアメリカ大陸が23銘柄、欧州・中東・アフリカが12銘柄です。

地域別 除外銘柄数(2026年5月) アジア太平洋 アメリカ大陸 欧州・中東・アフリカ 66銘柄 🇯🇵 🇨🇳 🇹🇼 など多数 23銘柄 🇺🇸 🇧🇷 など 12銘柄 🇪🇺 合計 101銘柄が除外(世界ベース) 追加は49銘柄

アジア太平洋での除外が突出して多い背景には、中国・日本・東南アジアの一部企業で時価総額の縮小や流動性の低下が重なったことがあります。特に中国株は規制強化・景気減速の影響を受けた企業が多く、除外銘柄に占める中国の割合も大きくなっています。

米国は世界最大の市場として依然として圧倒的な比率を占めており、ACWI全体に占める米国の比率は引き続き60%超の水準です。日本は10〜12%前後で、今回の入れ替えでやや低下するものの、大きな変動ではありません。

オルカン保有者への影響——結論は「何もしなくていい」

「14銘柄が除外された」「日本比率が下がった」と聞くと不安になるかもしれません。でも結論から言うと、オルカンを積み立てている人は何も操作する必要はありません。

オルカン保有者への影響まとめ 😊 何も操作しなくてOK! ファンドが自動でACWIに連動するよう調整してくれます 📈 AIシフトも自動で恩恵を受ける 時価総額が増えた企業(AI・半導体系)の比率が自然に上がる 🇯🇵 日本比率の変化は誤差レベル 14銘柄除外でも日本全体の比率への影響は軽微(数%未満) 積立を続けることが最も合理的な選択

理由は3つあります。

① ファンドが自動で追従する
オルカンはACWIに連動するよう設計されています。銘柄入れ替えはファンドの運用会社(三菱UFJアセットマネジメント)が自動で対応するため、投資家は何も操作しません。

② 時価総額加重なので影響は小さい
指数は時価総額加重で構成されています。除外される銘柄はもともと比率が小さいものが多く、入れ替えによるパフォーマンスへの影響は軽微です。

③ AIシフトの恩恵は自動で受け取れる
AI・半導体関連企業の時価総額が増えれば、その分だけACWI内での比率が自然に高まります。オルカンを持っているだけで、世界のイノベーションの恩恵を自動的に受け取れる仕組みになっています。

まとめ

2026年5月のMSCI ACWI銘柄入れ替えのポイントをまとめます。

  • 世界全体で49銘柄追加・101銘柄除外(5月29日実施)
  • 日本株は古河電工・三井金属・レゾナック追加、JAL・エムスリー・ZOZO等14銘柄が除外(ネット−11銘柄)
  • アジア太平洋が最多除外(66銘柄)、中国・日本が中心
  • AI・半導体関連企業(台湾・韓国・米国)への比率シフトが加速
  • オルカン保有者への影響は軽微。積立を続けるのが最も合理的

インデックス投資の本質は「市場全体に乗っかること」です。MSCIが世界の時価総額の変化を反映して指数を更新し、オルカンがそれに追従する——この仕組みを信頼して、引き続き積立を続けていきましょう。


参考文献


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さいならーーーーーーーーーーーー

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