「定期預金で年21.3%!?」——思わず二度見してしまうニュースが飛び込んできました。
SBI新生銀行が、17歳以下の子ども名義の定期預金に、金利を年21.3%分(税引き前)上乗せするキャンペーンを始めます。2027年1月にスタート予定の「こどもNISA」をにらんだ、いわば”顧客の先取り”作戦です。ただし、この「21.3%」には知っておくべき”からくり”があります。速報として、内容と注意点、そして私たちがどう受け止めるべきかを整理します。
📝 この記事でわかること
- SBI新生銀行「年21.3%上乗せ」キャンペーンの中身
- 「年21.3%」のからくり(実際いくらもらえる?)
- なぜ銀行がここまでするのか=こどもNISA
- わが家がどう判断すべきか・注意点
キャンペーンの概要
まず、報道されている内容を整理します。
【図1】キャンペーンの概要
報道時点の内容(詳細は公式で要確認)
| 対象 | 2027/1/1時点で17歳以下の子ども名義 |
| 預金の種類 | 新規の「1か月もの」定期預金 |
| 上乗せ金利 | 年21.3%分(税引前)+通常0.5% |
| 上限 | 60万円まで |
| 条件 | SBI証券の口座を持ち、SBI新生銀行と連携 |
ポイントは、17歳以下の子ども名義で、新規の1か月もの定期預金に、上限60万円まで預けると、通常金利(年0.5%)に年21.3%分が上乗せされる、というもの。ただし条件があり、SBI証券の口座を持ち、SBI新生銀行の口座と連携させることが必要です(対象は2027年1月1日時点で17歳以下)。
注意:「年21.3%」のからくり
ここが最重要ポイントです。「年21.3%」は、あくまで”1か月もの”定期預金の”年利換算”の表示。1年間ずっと21.3%がつくわけではありません。
【図2】「年21.3%」でいくらもらえる?(60万円の場合)
1か月ものの年利換算表示。受取は1か月ぶん
「1年で12万円増える」ではない。でも1か月で8千円は破格
実際に受け取れるのは1か月ぶん。60万円を預けた場合、上乗せぶんの利息は税引き後で約8,370円とされています。「60万円が1年で12万円増える」わけではないので、そこは誤解しないようにしましょう。
とはいえ——1か月預けるだけで約8,370円。普通預金(年0.001%前後)に60万円を1か月置いても利息は数円ですから、“確実なリターン”としては破格です。数字の見せ方はやや派手ですが、中身は十分おトクといえます。
なぜ「21.3%」?なぜ銀行がここまでするの?
まず、この不思議な数字。「21.3」=「ニーサ」の語呂合わせです。遊び心のある設定ですね。
そして、銀行がここまで大盤振る舞いする理由が本題。2027年1月から「こどもNISA」が始まるからです。SBI新生銀行とSBI証券のグループは、この定期預金でまず口座をつくってもらい、満期後にそのお金でこどもNISAを始めてもらう——という導線を描いています。つまり、上乗せ金利は”こどもNISAの入口”への招待状なのです。
そもそも「こどもNISA」とは?
こどもNISAは、2027年1月にスタート予定の、未成年向けの少額投資非課税制度です。かつての「ジュニアNISA」に代わるもので、子どもの将来(教育資金など)に向けて、非課税で投資ができる仕組みとして注目されています(→ 詳しくは こどもNISAの解説記事 をどうぞ)。
- 対象:未成年(子ども名義)
- メリット:運用益が非課税
- 位置づけ:2023年で終了した「ジュニアNISA」の後継にあたる制度
- 時期:2027年1月スタート予定。年間の投資枠や細かい条件は制度設計中
くわしい仕組みや「そもそも子ども名義で投資すべきか」は、前に書いた こどもNISAの解説記事 にまとめています。全体像はそちらもあわせてどうぞ。
制度の詳細は今後さらに固まっていく段階。だからこそ、各社は今から”顧客の囲い込み”に動き始めているわけです。
わが家ならどう考える?
公平に言えば、こどもNISAをやるつもりの家庭には、かなり魅力的なキャンペーンです。1か月で確実に約8,370円が得られ、そのまま将来の投資の元手にできるからです。
ただ、我が家の結論はシンプルです。もともとこどもNISAはやらない予定なので、今回のキャンペーンも焦らず静観します。理由はこの3つです。
- 制度の詳細がまだ固まっていない(年間の投資枠や払出しルールなど)。慌てて動く段階ではない
- 子どもの分も、まずは親の新NISA枠でシンプルに管理できる
- 子ども名義の口座は、贈与や管理の手間など考えることが増える
なお、実際に検討する人向けに、注意点も挙げておきます。
- SBI証券の口座開設が前提(→ 口座開設の手順はこちら)
- 上限60万円・1か月ものなので、増える額は青天井ではない
- あくまでキャンペーン。適用条件・期間・上限は変わる可能性があるので、必ず公式で最新情報を確認
- 定期預金は”確実”でも、その先のこどもNISA(投資)には値動きのリスクがある
「派手な数字」に飛びつくのではなく、こどもNISAを含めた家計の方針として納得できるかで判断したいところ。我が家のように「今はやらない・様子見」も、立派なひとつの答えです。
まとめ
- SBI新生銀行が、17歳以下の子ども名義の定期預金に年21.3%分を上乗せ(1か月もの・上限60万円・SBI証券連携が条件)
- 「年21.3%」は1か月ものの年利換算。実際の受取は税引後 約8,370円(60万円の場合)
- 「21.3=ニーサ」の語呂。狙いは2027年開始の”こどもNISA”の顧客獲得
- こどもNISAをやる予定の家庭には有利。ただし条件・期間は要確認、投資部分にはリスク
- 我が家の結論は「焦らず静観」。もともとこどもNISAはやらない予定です
速報なので、条件は今後アップデートされる可能性があります。数字の見せ方に惑わされず、中身を確認して判断しましょう。
参考文献・出典
- 読売新聞オンライン「子ども名義の定期預金、金利年21.3%分上乗せ…SBI新生銀『こどもNISA』の顧客獲得狙い」(2026年8月21日) https://news.yahoo.co.jp/articles/6f3d97a2e35363856e0a22ed1fd329300eb56553
- SBI新生銀行 公式サイト(キャンペーン・円預金) https://www.sbishinseibank.co.jp/
※本記事は報道時点の情報をもとにした速報です。適用条件・金利・上限・対象期間などは変更される場合があり、最新かつ正確な内容は必ずSBI新生銀行の公式サイトでご確認ください。上乗せ金利は1か月もの定期預金の年利換算表示で、受取利息は預入期間に応じた額になります。投資(こどもNISA等)には元本割れのリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

コメント