「月々1万円台から新車に乗れる!?」そんな広告を見かけたことはありませんか? その正体が、近年話題の「残価設定ローン(残クレ)」です。特に最近では「残クレアルファード」という言葉がSNSでバズるなど、注目度が高まっています。
本記事では、残クレの仕組みからメリット・デメリット、そして「残クレアルファード」がなぜ話題になっているのかを徹底解説します。
残クレ(残価設定ローン)とは?
残クレとは、車両の購入価格から数年後の予想下取り価格(=残価)を差し引いた金額を分割で支払うローン方式です。
例えば…残クレの支払い例(300万円の新車を購入する場合)
- 車両本体価格:300万円
- 残価設定(3年後の想定下取り価格):100万円(約33%)
- 実際にローンで支払う金額:200万円
月々の支払い:200万円 ÷ 36回(3年)+利息
→ 毎月約55,000円(年利5%の場合、目安)
契約満了時(3年後)に選べる選択肢:
- 車を返却して終了(清算条件あり)
- 残価100万円を一括または再ローンで支払って買い取り
- 新しい車に乗り換えて再契約
このように「月々の支払いが軽く見える」仕組みですが、最終的には残価の支払い、もしくは返却・乗換という判断が必要になります。
残クレとは、車両の購入価格から数年後の予想下取り価格(=残価)を差し引いた金額を分割で支払うローン方式です。
- 通常のカーローン:全額を分割で支払う
- 残クレ:残価を除いた分のみ支払う(月々の負担が軽い)
残クレのメリット
実際にメリットを考えてみましたが、正直ありませんでした。
強いて言うなら、、、、、
- 月々の支払いが抑えられる(通常ローンより安く見える)
- 頭金ゼロでも新車に乗れることが多い
- 3〜5年サイクルで最新車種に乗り換えやすい
- 車種によっては残価率が高く、返却リスクが低い
残クレのデメリット・注意点
- 残価にも金利がかかるため、総支払額は割高になる傾向
- 通常ローンでは全額返済に対して金利がかかりますが、残クレでは「残価」にも金利が発生します。結果として、支払っている金額以上に利息負担が大きくなることがあります。
- 走行距離や車の状態に厳しい制限あり
- 年間の走行距離制限(例:10,000km〜15,000km)が設定されているケースが多く、超過すると1kmごとに10円〜20円の追加請求があることも。
- 内装の汚れ・傷や修復歴などによっては、返却時に減額または精算費用が発生します。
- 中途解約や途中売却にはペナルティや残債の一括返済リスク
- 契約期間中に売却や乗り換えを希望する場合、残価を含めた残債を一括で返済しなければならないケースが多く、手間もコストも大きくなります。
- 契約満了時の選択で追加出費が発生する可能性
- 「車を返却して終了」と思っていても、査定で残価を下回った場合に差額請求される可能性あり。
- 「買い取り」を選んでも、残価分を現金または再ローンで支払う必要があり、再ローンの金利が高いこともあるため注意が必要です。
- 車を所有している感覚が希薄になる
- 多くの契約では車検証の「所有者」がディーラーや信販会社名義になり、「使用者」が契約者になります。
- そのため、所有しているつもりでも自由に売却やカスタマイズができないという不自由さがあります。
今流行りの「残クレアルファード」とは?
最近TikTokやYouTubeなどでバズっている「残クレアルファード」は、
高級ミニバン「アルファード」を残クレで購入し、実際以上に余裕があるように見せる
という消費スタイルを風刺的に表現したネットミームです。
アルファードはリセールバリューが高いため、残価率が高く設定されやすく、 残クレとの相性が良い車種として知られています。
しかし一方で、月々の支払いが軽い反面、
- 総支払額は高額になる
- 完済できずに返却/乗り換えを繰り返す
といった構造的なリスクも含んでおり、SNSでは皮肉混じりに拡散されています。
残クレの利用率(最新データ)
- 自動車ローン利用者全体のうち、約73%が残クレを選択(トヨタファイナンス調べ、2023年)
- 新車購入全体では、約18%が残クレを利用(日本自動車工業会調査、2023年)
- 特に高級車やミニバン(例:アルファード)では30〜70%と非常に高い利用率が見られます。
参考:
このように、残クレは「一部の選択肢」ではなく、今やスタンダードな購入手段の1つとして広まりつつあることが注意です。
残クレと銀行ローンの金利比較(SBI編)
項目 | 残クレ(ディーラーローン) | 銀行マイカーローン(例:SBI) |
---|---|---|
年利 | 3.9〜6.9% | 1.5〜2.5%(優遇あり) |
借入可能額 | 車両価格(残価除く) | 車両価格全体+諸費用もOK |
支払期間中の名義 | ディーラー側が多い | 自分名義(所有者) |
途中解約・繰上返済の柔軟性 | △(残価精算必要) | ◎(一部・全額返済OK) |
契約満了時の選択肢 | ◎(返却・買取・乗換) | ×(基本は買い取りのみ) |
同じ300万円の車を5年ローンで購入した場合:
- 残クレ(年5.0%):利息 約39万円(200万円に対して)
- SBIローン(年1.8%):利息 約14万円(300万円に対して)
→ 金利の違いだけで、最終的な支払いに20万円以上の差が出ることも。
体験談|残クレを勧められたときの違和感
数年前、私も新車を購入しようとディーラーを訪れた際、強く残クレを勧められました。
「月々の支払いが少なくて済みますよ」と説明されましたが、正直よく理解できておらず、 そのまま契約しようか悩んでいた時期もありました。
今になって思うのは、
一括で買えないなら、そもそもその車は“今の自分には身の丈に合っていない”ということ。
月額の安さだけで判断してしまうと、後から大きな代償を払うことになります。
契約しなくて本当によかったと、今は心から思っています。
まとめ
「残クレアルファード」は一種のミームとして広まりましたが、 その背景には現実の支払負担・所有スタイル・見栄文化が交錯しています。
残クレは上手く活用すれば便利な選択肢ですが、 安さだけに目を奪われず、契約内容と将来の選択肢まで見据えて判断することが重要です。
一言言えるのは、借金なんてすんじゃねえ!!!!!!!
買いたいなら借金しないでキャッシュ一択!!!!!!!!
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