【第1回】気づけば競馬依存──始まりはただのストレス発散だった

ギャンブル

今はギャンブルを完全にやめました。
でも、かつての私は給料をたった1日で競馬につぎ込むほどのめり込んでいた時期がありました。

「ストレス発散のつもりだった」「少しくらいなら大丈夫だと思っていた」
そんな軽い気持ちで始めた競馬が、気づけば生活を壊し、精神も削っていきました。

この記事は、かつての私と同じように競馬やギャンブルから抜け出したいと思っている人のために書いています。実際にどんな風にハマっていき、どう苦しみ、そしてやめるまでに何があったのか。
僕の体験をリアルに綴っていきます。今回の記事を通してギャンブル依存症に苦しんでいる人や依存症まではいかなくてもギャンブルを辞めたいと思っている人に届けたいです。

コロナと転職、出口のないストレス

2020年、コロナで外出が制限されていた時期。
私は転職して半年が経った頃で、新しい仕事や人間関係に疲れていました。
外に出て気分転換もできず、休日はスマホを眺めながら過ごす毎日。

そんな中、ネット広告で目に入ったのが「スマホで簡単に買える競馬」。
土日は中央競馬、平日は地方競馬と毎日ネット投票で馬券が買える手軽さがハマるきっかけでした。
「100円から遊べるなら、少しやってみようかな」と軽い気持ちで始めました。

最初は“100円の遊び”だった

初めて買ったのは、名前だけで選んだ馬の単勝100円。
それが運良く的中して、2,000円近くの払い戻し(ビギナーズラックとも呼ばれます)。
「競馬って意外と当たるんだ」「簡単にお金なんて増えるかも」と感じた瞬間でした。

しかもスマホで完結するため、現金を使っている感覚がまるでない
気軽にチャージできて、いくら使ったかも曖昧なまま。
お金を賭けているという感覚がどんどん麻痺していきました。

地方競馬にまで手を出し、平日も競馬漬けに

最初は土日の中央競馬だけ。
でもやがて、平日も開催されている地方競馬(大井・川崎・船橋など)にも手を出すようになります。

昼休みに出馬表を見て投票し、夜はナイターで観戦かネットの生放送を見る。
仕事の合間にもオッズを確認するようになり、平日も週末も競馬漬けの毎日が始まりました。

実際に現地へも通うようになった

スマホだけでは物足りなくなり、実際に競馬場へも足を運ぶようになりました
特に印象に残っているのは、仕事帰りに訪れた船橋競馬場のナイター開催です。

──人混みの熱気、明るく照らされたコース、間近で見る馬の迫力──
スマホ越しでは感じられない“生のギャンブル”に、さらにのめり込んでいきました。

船橋競馬場に実際に行った時(ダイオライト記念)の写真

この頃にはもう、「次は現地で当ててやる」という気持ちが強くなっていて、
仕事の帰り道に競馬場へ立ち寄るのが習慣のようになっていた時期もありました。

気づけば、生活のあらゆる場面に競馬が入り込んでいた

最初にも書いたようにスマホさえあればどこでも賭けられる。
それが便利なようで、私にとっては地獄への入り口。

たとえば、彼女とのデート中でも、こっそり馬券を買っていました。
トイレに立ったふりをして、スマホを見ながら投票ボタンを押す。
「当たってたら焼肉でも奢ろうかな」なんて考えてる時点で、すでに頭の中は競馬でいっぱいでした。

当時は罪悪感すら薄れていて、「これは趣味の範囲内」「バレなければ問題ない」と思い込んでいた。
人との時間よりも“馬券”を優先していた自分がいたことが、本当に情けなくなります。

最初の的中が拍車をかけてどんどんのめり込む

競馬を始めて間もない頃、実際に当てたときの馬券画像がこちらです。
(ごく一部で写真フォルダーにたまたまあった的中馬券です)

大井競馬11R(帝王賞) 3連複的中(払戻:104,510円)

大井競馬9R 単勝&複勝的中(払戻:117,000円)

阪神競馬9R 単勝的中(払戻:117,000円)

今振り返ってみると、受付番号だけ見ても異常っていうことがわかると思います。
この時の快感は今でも鮮明に覚えています。「これで生活変えられるかも」とさえ思いました。
でもその“成功体験”が、のちに冷静な判断力を奪っていくことになります。

「取られたら取り返す」性格が拍車をかけた

私はもともと、勝負ごとで負けるのが大嫌いな性格です。
1レース外れたら「次で取り返せばいい」と思ってしまうタイプ。
その結果、1レースに1万円、1日で数万円が消えることも珍しくなくなりました。
「これは趣味だ」「予想を勉強してるだけだ」
そんな言い訳をしながら、生活の中にギャンブルがどんどん入り込んでいきました。

あの時点ですでに心は支配されていたと思います。
別の言葉で言い換えると脳みそがバグっていました。

次回予告:気づけば、お金も時間も消えていた

次回は、競馬が生活を蝕んでいったリアルな日々をお話しします。

・誰にも言えず、孤独に苦しむ日々

・月の給料が即日で消える

・負けてイライラだけが募る

・銀行残高がどんどんどんどん減っていく

最後に

競馬やギャンブルは、適度に楽しめれば確かにエンタメです。
でも、私のように“気づかぬうちに人生を削る存在”になってしまう人もいます。
もしこの記事を読んでいる方がが私と同じような性格であれば間違いなく賭け金は増えていきます。
今、同じように苦しむ誰かの「気づき」と「抜け出すきっかけ」になれば嬉しいです。

さいならーーーーーーーーーーーーーーー

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