【2025年8月】S&P500が急落、ブラックマンデーで日本だけ暴落?その真相と焦らない投資術

投資

月曜の朝、あなたは不安になりませんでしたか?

「なんか月曜の朝から株価が下がってる…」
「ネットやSNSで“暴落”って言われてるけど、自分の資産も大丈夫かな…?」

そんな不安を感じた方も多かったのではないでしょうか。

2025年8月4日(月)、日本の株式市場は日経平均が500円以上も下落。
一部では「ブラックマンデー再来か?」「S&P500が危ない」など、不安を煽るような投稿も多く見られました。実際、私のまわりでも「これ、もう売った方がいいかな?」と焦る声が上がっていました。

でも、落ち着いて状況を整理してみると、「あれ、アメリカは反発してるぞ?」という事実も見えてきます。さらに言えば、「日本だけが騒いでた」とも言える今回の相場。

そこで今回は、

  • 金曜日に起きたS&P500の下落
  • 月曜日に日本市場だけが下げた理由
  • そして暴落時にどう動けばいいのか?焦らずにいるための考え方

を、投資初心者にもわかりやすく、丁寧に解説していきます。

金曜日に起きた「S&P500の急落」

2025年8月1日(金)、米国市場は大きく崩れました。
お盆前の長期休暇の予定を私も決めながらびっくりしました。
S&P500は−1.6%、ナスダックは−2.2%、ダウは−542ドル(−1.2%)と、3指数そろって急落。

その原因は主に2つあります。

1つ目は、7月の雇用統計が非常に弱かったこと
非農業部門雇用者数はわずか73,000人増と、市場予想(20万人超)を大きく下回りました。これにより「米景気は後退局面に入ったのでは?」という不安が一気に拡大。

2つ目は、トランプ政権による新たな関税発動
複数国に追加関税が発表され、企業業績の悪化や世界経済の鈍化リスクが強まりました。


特に下がったS&P500のセクターは?

S&P500全体が売られた中でも、特に下げが目立ったのは以下のセクターです。

ヘルスケア(Health Care) −2.8%前後

代表企業:

  • UnitedHealth Group(UNH):米最大の保険会社
  • Johnson & Johnson(JNJ):医薬品・医療機器大手
  • Pfizer(PFE):コロナワクチンで有名な製薬会社
  • AbbVie(ABBV):抗リウマチ薬ヒュミラで有名

📌 雇用悪化 → 保険や医療の需要減 → セクター全体に売り圧力。


一般消費財(Consumer Discretionary) −2〜3%

代表企業:

  • Amazon(AMZN):eコマース・クラウド最大手(決算失望で−8%超)
  • Tesla(TSLA):EV(電気自動車)世界大手
  • Home Depot(HD):DIY・住宅リフォーム最大手
  • Nike(NKE):スポーツ用品・アパレル大手

📌 景気減速懸念 → 高額消費やネット通販の鈍化 → セクター下落。


不動産(Real Estate) −1.8%

代表企業:

  • American Tower(AMT):通信インフラのリート
  • Prologis(PLD):物流施設世界最大手
  • Equinix(EQIX):データセンター系REIT
  • Realty Income(O):月次配当で人気の不動産REIT

📌 利下げはプラス要因だが、商業施設やオフィスの需給悪化懸念が重しに。


素材(Materials) −1.3%

代表企業:

  • Linde(LIN):産業ガス世界最大手
  • Sherwin-Williams(SHW):塗料最大手
  • Dow Inc.(DOW):化学製品・素材大手
  • Newmont Corporation(NEM):金鉱大手

📌 原材料コスト上昇・関税リスク → 製造業に逆風 → セクター全体が軟調。


金融・工業(Financials / Industrials) −1〜2%

金融代表企業:

  • JPMorgan Chase(JPM):米最大の銀行
  • Bank of America(BAC):全米二位の銀行
  • Goldman Sachs(GS):投資銀行大手

工業代表企業:

  • Caterpillar(CAT):建機・資源機械の世界大手
  • Honeywell(HON):インフラ・航空機器メーカー
  • 3M(MMM):産業用化学製品や医療機器の複合企業

📌 景気後退が長引けば貸倒懸念・設備投資縮小につながる → セクター売り。


月曜は反発…でも日本だけが暴落?

ところが、週明け8月4日(月)、米国市場は一転して大きく反発しました。

  • S&P500:+1.5%
  • ナスダック:+2.0%
  • ダウ平均:+585ドル(+1.3%)

背景にあったのは、雇用統計の弱さを受けた**「9月の利下げ期待」**。
それを好感して投資家が買い戻しに動き、米国株はリバウンドを見せました。

一方、日本市場は全く違う反応に。

  • 日経平均:−1.25%(約508円安)

SNSでは「ブラックマンデー再来?」「S&P500が崩れる!」という投稿が飛び交い、多くの個人投資家が不安を募らせた1日でした。正直、私も上がったり下がったりよく動くなーって思ってました。

なぜ日本だけが騒がれたのか?

月曜の“暴落騒動”が日本特有だった理由は、以下の3つです。

時差の影響で「反映が遅れる」

日本市場は、米国の金曜夜の値動きを翌週月曜朝に反映します。
米国が月曜に反発したとしても、日本はその前に金曜の「下げ」だけを受け止めた形です。


円高が輸出株にダメージ

米利下げ観測が高まりドルが売られ、円高が進行。
トヨタやソニーといった輸出関連銘柄に売りが集中しました。


投資家心理とメディアの影響

「月曜に暴落」「ブラックマンデーの再来か」といったセンセーショナルな言葉がSNSや一部メディアで拡散。
過剰な不安が投資家の行動に影響を与え、実態よりも“雰囲気で売られた”側面が強かったように思います。


感情に左右されない投資のために

こういうときこそ試されるのが、感情に流されない姿勢です。

僕自身、過去に焦って売って後悔したこともありました。
でも、「やると決めた投資」を続けたことで、損失が回復し、結果的に利益が出た経験もあります。

ここでは、僕が実践している「焦らないための工夫」を紹介します。


① 目的を明確にする

「この投資は何のため?」

  • 老後資金の準備?
  • 子どもの教育費?
  • 旅行資金?資産形成?
  • 車を買いたい???(これは私が最近思っていることです)

目的が明確であれば、一時的な下落に揺さぶられずに済みます


② 自動積立を活用する

つみたてNISAやクレカ積立を使えば、相場が上がっても下がっても自動で投資できます。
“下がっているときに多く買える”というメリットもあるので、下落時でも前向きに捉えやすくなります。


③ 短期より“時間”を意識する

日々のチャートを見て一喜一憂するより、
10年後・20年後を見据える方が、結果としてリターンが安定します。

まとめ:暴落の“空気”に流されないで

2025年8月の第1週、
「金曜にS&P500が暴落」→「月曜に日本市場だけが騒がれた」
という流れの裏には、**構造的な理由と“過剰な不安”**がありました。

  • 実際の米国市場は月曜に反発
  • 日本市場は金曜の動きを後から反映
  • 円高・輸出株安・心理的な不安が売りを加速
  • SNSやメディアがさらに不安を煽った

こういうときこそ、長期投資家は冷静に「動かない力」を試されます。

焦って売らず、目的を見失わず、自動で積み立て続ける。

このスタンスが、将来の資産形成において最大の武器になると、私は信じています。


始めるなら1日でも早い方が有利です。
以下の記事で、口座開設方法からクレカ積立の設定、おすすめ銘柄まで、すべて紹介していますので、よければ参考にしてください。

さいならーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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