【2025年版】積立NISAで利確すべき?S&P500もオルカンも上昇中…迷ったら読むべき判断基準

投資

「積立NISAでプラスになってきたけど、今が天井かも?」
「そろそろ売ったほうがいいんじゃないか…?」

こんなふうに感じている方、多いのではないでしょうか。
特に2025年は、S&P500やオルカン(全世界株式)の調子が良く、「利益を確定したい」という誘惑に駆られるタイミングです。

私自身も、そうした不安に直面したことがあります。

2025年上半期の注目ポイント振り返り

① 米国の関税政策と貿易交渉

  • 4月2日、トランプ大統領は「Liberation Day」と称して、複数の貿易相手国に対する大規模な関税強化を発表。これが引き金となり、世界的に株式市場が急反落(※S&P 500は4~10日で最大下落)。
  • 各国政府や企業は揺れ、ドイツや豪州、中国などが激しく反発。中国は即座に34%の報復関税を発動し、米中双方で断続的な報復合戦となった。
  • トランプ政権は中国、EU、英国、日本、インド、ブラジルなどへの新たな関税を続々と導入。特に8月1日以降、インドには25%関税を課すと発表し、今後の交渉や報復の可能性が高まっている。
    その後、日本とは15%の関税で合意
  • IMFはこれらの通商緊張を懸念しつつも、影響が思ったより限定的だったとして、2025年の世界成長率を3.0~3.1%へ上方修正。ユーロ圏もインフレ抑制の余地を探る状況にある。

② 株式市場の混乱とその背景

  • 米国の関税強化により、4月には世界的な株式暴落が発生。これは2020年以降最大規模のダウンターンとなった。主要株価指数は下げ幅拡大、債券市場にも混乱が波及。
  • 一連の措置の中断(関税一部撤回など)もあり、5月13日には年初来でS&P500はプラス転換。6月末にはS&P500やNASDAQが過去最高値圏に回復し。
  • 同時に、ドルは過去50年で最大の下落を記録し、金は25%上昇。これは1970年代初のフロート為替時代以来の異常な動きとされている。

③ 地政学リスクと紛争の台頭

  • 4月末~5月上旬にかけて、インドとパキスタンの軍事衝突が激化。4月22日のカシミールでのテロ事件をきっかけに、両国が報復ミサイルや空域制限、外交関係停止などの措置を講じた。
    → インドは5月7日にパキスタンの過激派拠点に対して「Operation Sindoor」を発動。両国は10日に停戦合意に達したものの、緊張は継続中。
  • 6月にはイランとイスラエル・米国の間で代理戦争的な紛争が激化。イスラエルがイランの核関連施設を空爆し、米国も支援攻撃を実施。イラン側はホルムズ海峡の閉鎖を議会で可決する動きがあり、原油供給への懸念が高まった。
  • 特に、ホルムズ海峡は世界の石油・LNGの20~25%が通過する要衝であり、封鎖の可能性が示唆されたことにより、原油価格に一時的な動揺があった。

このような「関税ショック」や「地政学リスク」があった上で、S&P500やオルカンが上昇し続けていることは、積立投資の期間・制度メリットが効いていると言える強力な根拠となります。


2025年、積立NISAで始めた人のほとんどがプラスに

今年はS&P500・オルカンともに右肩上がりの推移を見せており、2025年から積立を始めた人の多くがすでに含み益を抱えている状況です。

私もSBI証券で積立NISAを運用中で、主にeMAXIS Slim S&P500を中心に投資しています。
2025年7月時点で、年始からの成長率は8.1%に急上昇!!!

引用:google finance S&P500チャート

「このまま利確した方がいいのか?」と一瞬迷いましたが、冷静に考えてみました。

利確したい気持ちは自然。でもその理由は?

よくある声としては、こんな不安があります。

  • 今が天井なんじゃないか
  • 含み益があるうちに確定しておきたい
  • リーマンショックのような下落が来るのが怖い

このように感じるのはごく自然ですし、悪いことではありません。
ただし、その不安が「行動の理由」になるかどうかは別問題です。
実際に私も普段は含み益を見ないようにしているのですが、久しぶりに見てみると、、、、、
+20万円で新型のiPhoneを買ってもお釣りが来ます。

2025年7月 私の運用収益

利確してもいいケース/持ち続けるべきケース

利確にはメリットもありますが、積立NISAの場合は「20年間の非課税枠」が一度売ってしまうと再利用できないという特徴があります。
そのため、「売っていい人」と「持ち続けるべき人」ははっきり分かれます。

利確してもいいケース

  • 借金を返済する必要がある
  • 出産、住宅購入など明確な大きな支出が控えている
  • 投資スタイルを変えたい(銘柄入れ替えなど)

利確しないほうがいいケース

  • なんとなく「天井っぽいから」という理由
  • まだ資産形成の途中段階
  • 利益を使う予定が特にない

つまり、「目的のある利確」はOK。でも目的のない利確はNGです。


私自身は「利確せず」にホールド中

私は、現時点で利確はしていません。
その理由は、「今のお金が必要ではない」からです。
ただし、今後はわかりません。

将来のために積立NISAを始めたわけであって、いまの含み益が多少増減することよりも、
「20年間の非課税の恩恵」を最大限活かすことの方が大事だと判断しています。

もちろん、相場が下がる可能性もゼロではありません。
でも、それも織り込み済みで「下がっても積み立て続ける」前提で始めた投資です。

まだ積立NISAを始めていない人へ

2025年に始めた人の多くが、今プラスになっています。
でも、彼らは「早く行動した」からこそその恩恵を受けているのです。
未来の相場はわかりませんが、相場に居続けることで将来大きな利益を手に入れられる可能性が広がります!!

始めるなら1日でも早い方が有利です。
以下の記事で、口座開設方法からクレカ積立の設定、おすすめ銘柄まで、すべて紹介していますので、よければ参考にしてください。

目的のない利確は損。迷ったら「放置」でOK

積立NISAの利確は、「悪」ではありません。
でも、それは明確な支出や目的がある人に限る話です。

「今が天井かも」「もうすぐ暴落するかも」という不安で売るくらいなら、
一度深呼吸して放置するのが正解です。

投資は「何を買うか」よりも、「どう続けるか」の方が大切。
焦らず、でも確実に資産を育てていきましょう。

さいならーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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